2025年2月28日に発売されたモンスターハンターシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」。
本作を発売当日から遊んでいる現役プレイヤーの筆者が、現状について本音でレビューします。
「そもそもどういったゲームなのか」「低評価が多いが実際の所面白いのか」といった疑問に対し、客観的な視点から評価していきます。
モンスターハンターシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」

「モンスターハンターワイルズ」は20年以上の歴史を持つモンスターハンターシリーズの最新作です。
「モンスターハンター:ワールド」や「モンスターハンターライズ」に続く「ハンティングアクションゲーム」であり、プレイヤーはハンターとなって巨大モンスターに挑み、倒したモンスターから得た素材で装備を作成し、さらに別のモンスターの狩猟へ向かう……というのが基本的なゲームサイクルです。
20年以上も人気を集めているシリーズの最新作でありながら、2026年4月時点での評価は「やや不評」となっており、「興味はあるけど、不安で手が出せない」という方もいることでしょう。
そこで、本作が本当にその評価どおりのゲームであるかどうか、詳しく解説していきます。
2026年中に大型DLCが発表される可能性が高い
モンスターハンターシリーズではモンスターハンター:ワールドにおける「アイスボーン」や、モンスターハンターライズにおける「サンブレイク」のように、大型拡張コンテンツがDLCとして販売されています。
これらは「マスターランク」という更に上位の難易度に加え、新たなモンスターや装備を多数収録したもので、例年通りであれば今年、2026年内に何らかの発表があると予想されています。
モンスターハンターワイルズの魅力
「モンスターハンターワイルズ」には、従来のシリーズと変わらない面白さはもちろん、本作ならではの新たな魅力も詰まっています。
ここからは、本作の具体的な魅力について触れていきましょう。
生態にこだわった美麗なグラフィック
モンスターハンター:ワールド以降、モンスターの生態をゲーム内に反映するこだわりがより一層強くなっており、本作も同様かつ更に力が入っています。

大型モンスターから小型モンスター、果ては狩猟対象外の環境生物に至るまで、戦闘に直接関係のない生物的なアクションや描写が、鮮明かつ美麗なグラフィックで表現されています。
動画サイトでも、環境生物の行動を観察するだけの動画が数十万再生されているなど、その作りの細かさがうかがえます。
爽快かつ豪快なハンティングアクション
やはりモンスターハンターシリーズといえば、巨大なモンスターと戦闘するハンティングアクションが最大の魅力でしょう。
今作では新たに「相殺」や「集中弱点攻撃」、「鍔迫り合い」といったシステムが採用されました。

これらはプレイヤーからの評価も非常に高く、上手く活用することで爽快感のある狩猟が楽しめます。
また、ハンターが使用可能な武器は14種類ですが、今作は狩猟中に武器を2本持っていくことができ、その場で自由に切り替えることが可能です。
一つの武器にこだわるもよし、様々な武器を状況に応じて使い分けるもよしの、幅広い攻略スタイルが取れる点も大きな魅力と言えるでしょう。
モンスターを狩猟し、手に入れた素材で装備を作成するハック・アンド・スラッシュ
モンスターを狩猟すると、そのモンスターの素材を入手できます。
モンスターハンターシリーズではこの入手した素材を使って、ハンターの使用する武器や防具を生産・強化できます。

強いモンスターを討伐してその素材で強力な装備を作成し、そして更に強いモンスターへと挑んでいく。
そういった「ハック・アンド・スラッシュ」要素も、モンスターハンターシリーズの醍醐味です。
今作は従来作品よりも装備の生産・強化に必要な素材要求数がマイルドになっており、モンスターを倒すのも一苦労な初心者の方でも、1、2体倒すだけで新しい装備を作成しやすくなっています。
批評レビューが多いのはなぜ?PC版は最適化不足なのか?
モンスターハンターワイルズ、特にPC版は従来作品と比較しても評価が著しく低く、2026年4月現在、Steamレビューでは「やや不評」となっています。
これには発売当初からゲーム内外様々な問題が影響しています。
中でもPC版は最適化不足が深刻で、ゲーム自体もかなり重いうえに、内部処理も言ってしまえば「無駄に負担が大きい」状態にあったため、FPSが安定しない・ゲームがクラッシュするといったユーザーが多数存在していたのです。
それ以外にもボリューム不足、過去作からのシステム改悪、その他様々な不満点や問題が積み重なった結果、前代未聞の低評価がつけられることになりました。
現在はアップデートによって最適化作業が完了している
この最適化不足に関しては、2026年2月のアップデートにて大幅に改善されました。
以降も継続的に最適化が行われており、現在では発売当初と比較しても段違いに軽く、安定して遊べるようになりました。
ただ、本格的に対応が行われたのは「ゲーム発売からほぼ1年後」だったこともあり、すでに膨大な数存在していた低評価をひっくり返すには時間をかけすぎた、というのが現状でしょう。
ボリューム不足の解消・各種不具合やシステム改善も行われた
最適化不足や不具合と並んで指摘されることが多かった「ボリューム不足」に関しても、新たなモンスターやエンドコンテンツ、より強力なモンスターと戦える「☆10クエスト」の追加によって改善されました。

大型DLC前の状態として見れば、歴代シリーズの中でもトップクラスのボリュームを誇ると言っても過言ではありません。
歴代シリーズをプレイしてきた1ユーザーとしての意見を言えば、そもそも「モンスターハンターシリーズの発売直後はだいたいいつもこんなもの」という感想でした。
もちろんそれは良いこととは決して言えないため、手放しで褒められたものではありませんが、今作が特別ボリューム不足だとは感じていませんでした。
また、「クリア後の主な狩猟対象が特定のモンスターだけになる」という批判も、エンドコンテンツの最効率を突き詰めれば狩る対象が1、2種類に絞られるのはシリーズの恒例行事のようなものであり、これも取り立ててワイルズだけの問題ではありません。
もちろん、これはある意味「シリーズに飼いならされたプレイヤー」だからこその感覚であり、客観的に見れば「最新作でも従来作と同じような問題点を残していた」と言えるでしょう。
しかし前述の通り、現在はアップデートによってコンテンツの拡充や、システム的な不具合や不便だった部分も改善も行われています。
発売当日から現在まで実際に遊んでみた感想!
続いて、発売当日から現在まで本作をプレイした筆者の視点から、モンスターハンターワイルズの総合的な感想を述べていきましょう。
モンスターハンターシリーズ最新作としての面白さは間違いない
ゲーム内外で様々な問題があったことは事実ですが、少なくとも筆者は発売当日から連日長時間遊び続け、ストーリークリアからエンドコンテンツ開放まで駆け抜けたほどハマったのもまた事実です。
アクションの手応えやモンスターの調整は歴代シリーズと比較しても良好です。追加モンスターを除けば、モンスターハンターワールドの死を纏うヴァルハザクやナナ・テスカトリのように対策スキルがないとそもそも戦いにならないようなモンスターや、クシャルダオラのような対策した所で意味が無くストレスフルなモンスターが居なかった印象です。
追加モンスターに関しては正直、初見のインパクトを重視した結果、周回して戦うことを想定していないかのような面倒な仕様のあるモンスターが多かった、という印象でした。

相殺の爽快感や鍔迫り合いの迫力、そして弱点集中攻撃を活用することでより能動的に攻め続けることができるといった新システムの手応えも好感触でした。
そのため、単純なゲームとしての面白さ、ハンティングアクションとしての完成度で見れば、モンスターハンターシリーズ最新作として十分な水準にあると言えます。
サポートハンターが優秀なのでシリーズ初心者にもおすすめ!
また今作には、モンスターハンターライズ:サンブレイクに登場した「盟友システム」のように、CPUが狩猟を手助けしてくれる「サポートハンター」が利用可能です。

これによって擬似的なマルチプレイが体験できるうえ、サポートハンター自身もかなり優秀にたちまわってくれます。
そのため、アクションゲームに慣れていない初心者や、オンラインでのマルチプレイが苦手な方でも安心して楽しめる作りになっています。
個人的に気になったポイント・改善点
最後に、個人的に今作で気になったポイントや不安点、そして今後の改善点についても触れておきましょう。
コンテンツの傾向と今後控えている大型DLCに対する不安
アップデートによってボリューム不足が解消された反面、「特定のモンスターを狩猟し続けることになる」という根本的な問題を解決するどころか、よりそれを強いられる形になった点は、個人的にかなり不安に感じているポイントです。
現在のエンドコンテンツでは、ごく一部の例外を除き、通常のモンスター素材から作る武器よりも、新たに追加された特定のモンスターから獲得できる専用素材で作成・強化する「巨戟アーティア武器」の方が強力です。
そして、このアーティア武器を強化するために、特定のモンスターを延々と狩猟し続けなければなりません。

その対象のモンスターも、前述したように初見のインパクトこそあったものの、周回して楽しいタイプかと言われると、個人的にはそうではありませんでした。
難易度☆10クエストの追加で多少選択肢は増えましたが、実装当時はひたすら同じモンスターを狩り続ける作業になっていたのが実情です。
今後発売されるであろう大型DLCでも、同じようにアーティア武器一強の環境になるのであれば、「作りたい武器のために様々なモンスターを狩猟する」という、モンスターハンターシリーズ本来の楽しみが薄れてしまうでしょう。
かなり改善されたが、それでもある程度のPCスペックが求められる
最適化アップデートや各種改善によって、発売当初と比べると見違えるほどに軽くなった本作ですが、それでも高画質かつ快適にプレイしようとすると、相応のPCスペックが求められます。
とはいえ、比較的安価なGPUであるRTX4060を搭載している筆者の環境でも、設定次第で高画質設定のまま60fpsを維持できています。

「どうしても最高画質設定や4Kで遊びたい」という方でもなければ、低~中程度のスペックでもプレイ可能と言えるでしょう。
まとめ
以上、モンスターハンターシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」についてレビューしました。
今回の記事の内容をまとめると以下の通りです。
- ハンティングアクションとして高い完成度を誇る
- グラフィックは美麗で、環境生物を眺めるだけでも作り込みが感じられる
- アップデートによってコンテンツ不足や最適化不足は解消されている
- エンドコンテンツにおいて特定のモンスターを倒し続けることになるという問題は残っている
- 2026年内に大型DLCが発表される可能性が高い
総じて不満点こそあるものの、ゲーム自体は遊んでいて楽しい出来ではある、といった作品です。
ただし、発売当初にプレイしていたユーザーの信頼を大きく損なう要素があったことも事実であり、今後控えている大型DLCや完全新作で同じようなことを繰り返すのではないか、という負の信頼を築いてしまった問題作であるとも言えるでしょう。


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