
モンハンワイルズは「RTX 4070 Ti Super」で4Kでも快適に遊べる?
『モンスターハンターワイルズ』は、CAPCOMが手掛ける大人気モンスターハンターシリーズの新作。Steamの同時接続が130万人を突破するなど、注目が集まっています。
そんなモンハンワイルズの推奨スペックはとても高く、WQHDや4Kの高解像度でプレイするにはどのくらいのスペックが必要か、気になるハンターさんも多いと思います。
そこで本記事では、モンハンワイルズの本命グラボ「RTX 4070 Ti Super」で実際にベンチマークを動かした結果、第2回オープンベータテストでfpsを計測した結果、モンハンワイルズ製品版でfpsを計測した結果を紹介します。
モンハンワイルズはRTX 4070 Ti Superで快適に遊べる?

結論として、モンハンワイルズは「RTX 4070 Ti Super」で快適に遊ぶことが可能です。
ベンチマークとオープンベータテストで動かした結果から、ウルトラ画質/フレーム生成ONの設定で、フルHDで100fps、WQHDで90fps、4Kで70fpsでプレイできます。
また、筆者環境は12世代Intel CPUとDDR4メモリの組み合わせだったので上記の計測結果でしたが、ゲーミング性能の高い「Ryzen 7 7800X3D」や「Ryzen 7 9800X3D」を使用すれば、さらにフレームレートを底上げすることが可能でしょう。
計測結果を以下でくわしく解説します。
RTX 4070 Ti Superのスペック
「RTX 4070 Ti Super」のスペックは下記。
GeForce RTX 4060 Ti | GeForce RTX 4070 Super | GeForce RTX 4070 Ti Super | GeForce RTX 4080 Super | |
---|---|---|---|---|
製造プロセス | 5 nm | 5 nm | 5 nm | 5 nm |
NVIDIA CUDA© コア | 4,352 | 7,168 | 8,448 | 10,240 |
ブースト クロック (GHz) | 2.54 | 2.48 | 2.61 | 2.55 |
ベース クロック (GHz) | 2.31 | 1.98 | 2.34 | 2.29 |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6X |
メモリ容量 | 8GB/16GB | 12GB | 16GB | 16GB |
メモリ インターフェイス幅 | 128 ビット | 192 ビット | 256 ビット | 256 ビット |
レイトレーシング コア | 第3世代 | 第3世代 | 第3世代 | 第3世代 |
Tensor コア | 第4世代 | 第4世代 | 第4世代 | 第4世代 |
PCI Express | Gen 4 | Gen 4 | Gen 4 | Gen 4 |
消費電力 | 165W | 220W | 285W | 320W |
モンハンワイルズでアップスケーリングやフレーム生成機能を使うのに重要な”NVIDIA DLSS“の対応状況は下記。「RTX 4070 Ti Super」はDLSSのフレーム生成に対応しているので、設定をONにすることでフレームレートを爆上げすることができます。
GeForce RTX 3000 シリーズ | GeForce RTX 4070 Ti Super | GeForce RTX 5000 シリーズ | |
---|---|---|---|
DLSS マルチフレーム生成 | × | × | ○ |
DLSS フレーム生成 | × | ○ | ○ |
DLSS レイトレーシング | ○ | ○ | ○ |
DLSS アップスケーリング (DLSS 超解像度) | ○ | ○ | ○ |
Deep Learning Anti-Aliasing (DLAA) | ○ | ○ | ○ |
ベンチマークとオープンベータの計測結果
ここでは実際に計測したベンチマークスコアと、オープンベータテストのfpsを紹介します。
計測で使用するPCスペック
計測で使用したPCスペックは下記。

OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-12700K |
メモリ | 32GB(DDR4-3600MHz) |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti Super |
ストレージ | 1TB Gen3 NVMe SSD |
電源 | 750W(80PLUS Gold) |
ドライバ | NVIDIA 566.03 |
使用するグラフィックボードはMSI製「GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16G VENTUS 2X OC」。2ファン搭載で厚さ3スロットと、RTX 4070 Ti Super搭載グラボの中では省スペースのモデルです。

グラフィック設定
グラフィックは下記の設定で試しました。
設定項目 | 設定 |
---|---|
グラフィックプリセット | ウルトラ |
カットシーン用プリセット | 設定なし |
アップスケーリング(超解像技術) | NVIDIA DLSS |
フレーム生成 | ON |
アップスケーリングモード | クオリティ |
レイトレーシング ※ベンチマーク&製品版 | OFF |
「RTX 4070 Ti Super」はビデオメモリ(VRAM)が16GBと大容量なため、グラフィックプリセット”ウルトラ”で快適にプレイ可能です。
また、アップスケーリング(超解像技術)は“NVIDIA DLSS”を選択することで、フレーム生成を”ON”に設定できます。
アップスケーリングモードは、高画質なテクスチャで楽しめる”クオリティ“がおすすめ。
ベンチマークスコア
上記環境で計測したベンチマークスコアを紹介します。
フルHD
フルHD(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON)のベンチマークスコアは下記。
スコア22652、平均132.35fpsで非常に快適にプレイできる水準です。

WQHD
WQHD(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON)のベンチマークスコアは下記。
スコア18570、平均107.95fpsで快適にプレイできる水準です。

4K
4K(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON)のベンチマークスコアは下記。
スコア14061、平均82.79fpsで快適にプレイできる水準です。

オープンベータの計測結果
第2回オープンベータテストにて「レ・ダウ」をマルチプレイ環境で狩猟し、フレームレートを計測しました。
キャンプから移動し「レ・ダウ」狩猟を完了するまでを計測。

フルHD
フルHD(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON)のフレームレート計測結果は下記。
途中ラグでfpsがガクンと下がる場面がありますが、それ以外では安定して100fps前後出ています。

また、フルHDで注目したいのがGPU使用率。capframexのGPU使用率を確認してみると、平均で70%ほどしか使用できていません。「CPUボトルネック」によって、グラボの性能が引き出せていないと考えられます。
「RTX 4070 Ti Super」のようなハイエンドグラボを使用する場合は、3D V-Cache搭載の「Ryzen 7 7800X3D」や「Ryzen 7 9800X3D」を使用しないと、グラボの性能を100%引き出せないでしょう。

WQHD
WQHD(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON)のフレームレート計測結果は下記。
レ・ダウがいる最初の草原エリアは、雷エフェクトや草食動物など処理が重いためフレームレートが下がっていますが、途中のエリア移動から安定して90fps前後出ています。

4K
4K(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON)のフレームレート計測結果は下記。
平均で74fps出ていますが、途中何度も60fpsを下回っています。重いエフェクト処理をする場面や、重たい処理のエリアなどでもフレームレートを安定させるためには、高性能CPUとセットでの運用がよさそうです。

モンハンワイルズ製品版の計測結果
ここでは実際に計測したモンハンワイルズ製品版のfpsを紹介します。
計測環境はベンチマーク・オープンベータテストのときと同じにし、マルチプレイにて、キャンプから移動し「レ・ダウ」狩猟を完了するまでを計測。
※製品版では無料DLCコンテンツ「高解像度テクスチャパック」をダウンロードしないと、テクスチャ設定を最高にできません。今回の計測では「高解像度テクスチャパック」を有効にしています。

フルHD
フルHD(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON/レイトレーシングOFF)のフレームレート計測結果は下記。
ベースキャンプ周りは重たくなっていますが、それ以外では安定して100fps前後出ています。

WQHD
WQHD(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON/レイトレーシングOFF)のフレームレート計測結果は下記。
フルHDのときと同じように、ベースキャンプ周りや草原エリアは重たいですが、途中から安定して90fps前後出ています。

4K
4K(ウルトラ/NVIDIA DLSS/クオリティ/フレーム生成ON/レイトレーシングOFF)のフレームレート計測結果は下記。
平均で74fps出ていますが、途中何度も60fpsを下回っています。ベータと同様に、重いエフェクト処理や、重たいエリアなどでもフレームレートを安定させるためには、高性能CPUとセットでの運用がよさそうです。

RTX 4070 Ti Super搭載のおすすめゲーミングPC
ここまでで「RTX 4070 Ti Super」のベンチマークを見てきました。フルHD、WQHD、4Kのそれぞれの解像度でモンハンワイルズを快適にプレイ可能です。
「RTX 4070 Ti Super」搭載のおすすめゲーミングPCは↓の記事で紹介しています。
まとめ
今回の記事では、「RTX 4070 Ti Super」で実際にベンチマークを動かした結果と、第2回オープンベータテストでfpsを計測した結果を紹介しました。
この記事を参考に、モンハンワイルズPC版を検討してみてください。
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