ゲーミングPCって思ったよりもデカい……。
従来のゲーミングPCは高性能ですが、サイズが大きく、デスク周りが圧迫されがちでした。
しかし、近年は性能を損なわずにコンパクトなサイズを実現したミニゲーミングPCが登場しています。
また、ゲーミングノートPCやポータブルゲーミングPCの性能も向上しており、PCゲーマーの選択肢が広がっています。
この記事では、ミニゲーミングPC、ゲーミングノートPC、ポータブルゲーミングPCのおすすめ9選を紹介します。
ミニゲーミングPCとは?
ミニゲーミングPCは、その名のとおり、コンパクトなサイズのゲーミングPCです。
一般的なゲーミングPCは、ミドルタワーケースを採用しているため、内部に十分なスペースがあり、冷却性能や拡張性を高めています。
一方、ミニゲーミングPCはミニタワーケースや超小型ケースを採用しているため、省スペースで設置できるのが特徴です。
ミニゲーミングPCのメリット・デメリット
ここでは、ミニゲーミングPCのメリット・デメリットを解説します。
ミニゲーミングPCの大きなメリットは省スペース性。狭いスペースでも、邪魔にならずに設置できます。また、シンプルでスタイリッシュな外観なので、部屋にマッチしやすいです。
一方、ミニゲーミングPCは内部のスペースが限られており、冷却性能が悪かったり、ストレージやグラフィックカードの増設が難しいことがデメリットです。
ミニゲーミングPCのサイズ
ミニゲーミングPCには、おもに4つのサイズがあり、ミニタワー、スリム、キューブ、超小型とよばれます。それぞれ、幅や高さ、奥行に違いがあるので、ご自身の環境に合った大きさを選びましょう。
一般的な大きさのミドルタワーを含めた、くわしい比較表は下記です。
サイズの種類 | 大きさ | 特徴 |
---|---|---|
ミドルタワー | 幅: 約200~250mm 高さ: 約400~550mm 奥行: 約400~550mm | ・メジャーなサイズ ・サイズ感と拡張性のバランスがいい ・メンテナンスがしやすい |
ミニタワー | 幅: 約150~200mm 高さ: 約350~450mm 奥行: 約350~450mm | ・ミドルタワーをひと回り小さくしたサイズ ・ハイエンドグラフィックカードが搭載しずらい |
スリム | 幅: 約75~145mm 高さ: 約200~400mm 奥行: 約220~400mm | ・ミニタワーの横幅を半分にしたサイズ ・デスクの上に置きやすい ・拡張性はかなり低い |
キューブ | 幅: 約250~500mm 高さ: 約250~500mm 奥行: 約250~500mm | ・立方体に近いデザイン ・拡張性や冷却性能は低め |
超小型 | 幅: 約110~150mm 高さ: 約30~80mm 奥行: 約150~430mm | ・デザインに優れたケースが多い ・拡張性や冷却性能は低め |
ゲーミングPCの選び方
ゲーミングPCの選び方は別記事で解説しています。
ミニゲーミングPCのおすすめ4選
コンパクトで高性能なミニゲーミングPCのおすすめを4つ紹介します。
製品名 | CPU | グラボ | メモリ | ストレージ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
ストーム PG-D14Ti46 | Core i5-14400F | RTX 4060 Ti | 32GB | 1TB NVMe SSD | 189,800円(税込) |
ドスパラ GALLERIA RM5R-R35 | Ryzen 5 4500 | RTX 3050 | 16GB | 500GB NVMe SSD | 124,880円(税込)(2024/08/22 17:13時点 | Amazon調べ) |
フロンティア FRGKB550/B/NTK | Ryzen 7 5700X | RTX 4060 Ti | 16GB | 1TB NVMe SSD | 167,800円(税込) |
セブン EFFA M01K | Ryzen 7 9700X | RTX 4070 SUPER | 32GB | 2TB NVMe SSD | 360,580円(税込) |
【超小型】ストーム PG-D14Ti46
CPU | Intel Core i5-14400F |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
幅 × 高さ × 奥行 | 194 × 307 × 435mm |
価格 | 189,800円(税込) |
超小型PCで快適にゲームをプレイするなら「ストーム PG-D14Ti46」がおすすめ。
Intel Core i5-14400FとNVIDIA GeForce RTX 4060 Tiを搭載しているので、フルHD/高設定以上の画質と高フレームレートを両立することができます。設定を落とせば、4K画質でのプレイも可能です。
また、本体の天井と底面に大型ダストフィルターを装備しているため、メンテナンスがしやすいです。
【ミニタワー】ドスパラ GALLERIA RM5R-R35
CPU | AMD Ryzen 5 4500 |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
幅 × 高さ × 奥行 | 220 × 425 × 440mm |
価格 | 124,880円(2024/08/22 17:13時点 | Amazon調べ) |
予算をおさえてパソコンゲームを楽しむなら「 ドスパラ GALLERIA RM5R-R35 」がおすすめ。
エントリースペックのPCですが、ほとんどのゲームをフルHD/中設定でプレイできるので、コスパが高いモデルです。
【ミニタワー】フロンティア FRGKB550/B/NTK
CPU | AMD Ryzen 7 5700X |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
幅 × 高さ × 奥行 | 215 × 347 × 401mm |
価格 | 167,800円(税込) |
エアフロー性能で選ぶなら「フロンティア FRGKB550/B/NTK」がおすすめ。
ミニゲーミングPCのデメリットの冷却性能の低さを、ボトムからトップへエアフローを作ることで克服しています。
また、ケースは黒/白の2色があるので、部屋にあわせて購入することができます。
【超小型】セブン EFFA M01K
CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
グラボ | GeForce RTX 4070 Super |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 2TB NVMe SSD |
幅 × 高さ × 奥行 | 185 × 292 × 377mm |
価格 | 360,580円(税込) |
小型ゲーミングPCで4K高画質でゲームをプレイするなら「セブン EFFA M01K」がおすすめ。
CPU・グラボともにハイエンドパーツを搭載しているため、ほとんどのゲームを4K/高設定で快適にプレイできます。
ハイエンドなので熱が心配ですが、280mmの大型水冷クーラーを積んでいるため、長時間の使用でも安心です。
また、2TB NVMe SSDを搭載しているので、多くのゲームをインストールすることができます。
ゲーミングノートPCのおすすめ3選
ゲーミングノートPCは省スペースに最適です。ここでは、おすすめな高性能モデルを3つ紹介します。
製品名 | CPU | グラボ | メモリ | ストレージ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
MSI Thin15 | Core i5-12450H | RTX 3050 Laptop | 16GB | 512GB SSD | 109,800(税込)(2024/09/04 00:33時点 | Amazon調べ) |
Lenovo LOQ 15AHP9 | Ryzen 7 8845HS | RTX 4060 Laptop | 16GB | 512GB NVMe SSD | 161,810円(税込) |
MSI Katana15 | Core i7-13620H | RTX 4070 Laptop | 32GB | 1TB SSD | 229,800(税込)(2024/08/22 12:01時点 | Amazon調べ) |
MSI Thin15
CPU | Intel Core i5-12450H |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ、フルHD(1,920×1,080)、144Hz |
幅 × 高さ × 奥行 | 359 × 21.7 × 254mm |
価格 | 109,800円(税込)(2024/09/04 00:33時点 | Amazon調べ) |
予算をおさえてカジュアルにゲームを始めたいなら「MSI Thin15」がおすすめ。
デスクトップ型とちがい、モニターなどの周辺機器が必要ないため、マウスをつなげるだけですぐにゲームを始められます。
また、薄さ21.7mm・軽さ1.86kgの薄型・軽量設計なので、気軽に持ち運び可能です。
Lenovo LOQ 15AHP9
CPU | AMD Ryzen 7 8845HS |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
ディスプレイ | 15.6″ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 300 nit, 144Hz |
幅 × 高さ × 奥行 | 360 × 24 × 259mm |
価格 | 161,810円(税込) |
ゲームだけでなく様々な用途で使えるノートPCなら「Lenovo LOQ 15AHP9」がおすすめ。
ミドルスペックと144Hzモニターを搭載しながら価格が安く、控えめなデザインなので職場や学校でも使えます。
また、本体横や裏面にDesplayPort、LAN端子、USB3.2など豊富なインターフェースを装備。外部モニターへの出力やゲーミングデバイスの接続など、ゲーム環境を自由に構築できます。
汎用性の高いノートPCを探している方におすすめです。
MSI Katana15
CPU | Intel Core i7-13620H |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ、フルHD(1,920×1,080)、ノングレア、144Hz |
幅 × 高さ × 奥行 | 359 × 24.9 × 259mm |
価格 | 229,800円(税込)(2024/08/22 12:01時点 | Amazon調べ) |
ノートPCでも高画質でゲームを楽しむなら「MSI Katana15」がおすすめ。
ハイエンドパーツを搭載しているので、ほとんどのゲームをフルHD/最高設定でプレイできます。外部モニターにつなげば、WQHDや4K映像出力でプレイすることも可能。
また、本体にRGB内蔵のゲーミングキーボードがついているのも魅力です。
ポータブルゲーミングPCのおすすめ2選
ポータブルゲーミングPCは、とくに軽量で持ち運びにすぐれたモデル。自宅だけでなく、友人宅や旅行先でも、パソコンゲームを楽しみたい方にぴったりです。
ここでは、コンパクトで高性能なおすすめポータブルゲーミングPCを2つ紹介します。
製品名 | CPU | グラボ | メモリ | ストレージ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
ASUS ROG Ally | Ryzen Z1 Extreme | Radeon グラフィックス | 16GB | 512GB SSD | 91,509円(税込)(2024/09/05 17:12時点) |
ASUS ROG Ally X | Ryzen Z1 Extreme | Radeon グラフィックス | 24GB | 1TB SSD | 139,800円(税込)(2024/09/05 17:33時点) |
ASUS ROG Ally
CPU | AMD Ryzen Z1 Extreme |
グラボ | AMD Radeon グラフィックス |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ | 7インチ、フルHD(1,920×1,080)、120Hz |
幅 × 高さ × 奥行 | 280 × 21.22~32.43 × 111.38mm |
重さ | 608g |
価格 | 91,509円(税込)(2024/09/05 17:12時点 | Amazon調べ) |
パソコンゲームを外出先でプレイするなら「ASUS ROG Ally」がおすすめ。
携帯ゲーム機向けの高性能プロセッサーを搭載しており、SteamやXbox Game Passのゲームをいつでもどこでも遊ぶことができます。
また、映像出力できるUSB-C端子があるので、家でモニターにつないで遊びたいときも安心です。
ASUS ROG Ally X
CPU | AMD Ryzen Z1 Extreme |
グラボ | AMD Radeon グラフィックス |
メモリ | 24GB |
ストレージ | 1TB SSD |
ディスプレイ | 7インチ、フルHD(1,920×1,080)、120Hz |
幅 × 高さ × 奥行 | 280.6 × 24.7~36.9 × 111.3mm |
重さ | 678g |
価格 | 139,800円(税込)(2024/09/05 17:33時点 | Amazon調べ) |
ASUS ROG Allyのメモリ、ストレージ容量をアップグレードしたのが「ASUS ROG Ally X」です。
ASUS ROG Allyとおなじ高性能プロセッサーを搭載しており、SteamやXbox Game Passのゲームをいつでもどこでも遊ぶことができます。また、ストレージ容量が1TBあるので、多くのゲームをインストール可能です。
インターフェースもアップグレードされており、映像出力できるUSB-C端子が2個に増えています。
ミニゲーミングPCについてよくある質問
ここでは、ミニゲーミングPCに関するよくある質問にお答えします。
ミニゲーミングPCは通常のゲーミングPCと比べて性能が劣る?
ミニゲーミングPCは、コンパクトな設計のため、冷却性能や拡張性に劣ります。しかし、同じ性能のパーツを積んでいれば、同じだけのパフォーマンスを発揮します。
とくに、NVIDIAのRTX4060 Ti以上のグラボを搭載したモデルは、最新の重たいゲームタイトルでも快適にプレイが可能です。
4K解像度/最高設定で長時間のゲームプレイをした場合は、熱がこもってしまうため、若干の性能差がでることもあります。
ミニゲーミングPCはコスパが悪い?
ミニゲーミングPCは、そのコンパクトな設計と高性能を両立するため、一般的なゲーミングPCよりもやや高価になることがあります。
しかし、スペース効率やデザイン性、持ち運びの利便性を考慮すると、価格に見合った価値があります。
ミニゲーミングPCはアップグレードできない?
ミニゲーミングPCでもメモリやストレージはアップグレードが可能です。また、ケースのサイズに合えば、グラボなどもアップグレードすることができます。
しかし、ケースの大きさが限られているため、ミドルタワーのPCよりは拡張性は低くなってしまいます。
冷却性能は問題ない?
小型ケースはエアフローが制限されるため、長時間の使用や高負荷のゲームプレイでは、通常のゲーミングPCより温度が高くなることがあります。
これを防ぐため、多くのBTOメーカーのミニゲーミングPCは効率的な冷却システムを採用しています。さらに、静音ファンや水冷システムを搭載したモデルもあり、温度管理がしやすくなっています。
まとめ
今回の記事では、ミニゲーミングPC、ゲーミングノートPC、ポータブルゲーミングPCのおすすめ9選を紹介しました。
この記事を参考に、ご自分の環境にあったゲーミングPCを選んでみてください。
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